グループニュース

2013年8月7日

Doc. No.: NR130807

高速3D細胞スキャナーを発売
~画像処理技術を応用し、ライフサイエンス分野へ第一歩~

  大日本スクリーン製造株式会社は、3D細胞培養プレートで培養されたがん細胞の増殖や形態変化を、検査試薬なしで高速に計測・分析できる3D細胞スキャナー「Cell3iMager(スリー・ディー・セル・イメージャー)」を2013年7月から販売。この装置の発売を機にライフサイエンス分野に参入します。

 

 

 

 

Cell3iMager

☆この画像の印刷用データ(解像度300dpi)は、

下記URLよりダウンロードできます。

(www.screen.co.jp/press/nr-photo_2012-2013.html)

 


販売開始

2013年7月

国内希望販売価格(消費税別)

700万円


 

 

 

 近年、ライフサイエンス分野の医療・創薬技術は、研究機器や医療機器の進歩に伴って著しい発展を遂げています。先端分野の一つであるがんの創薬研究においては、実際の生体環境に近いとされる3D細胞培養による研究が加速しており、2011年に0.6億ドルだった市場が2016年には約4.5倍の2.74億ドル規模に急成長すると予測されています。しかし、現在の3D細胞培養研究における検査手法の多くは、がん細胞を培養した後、色素などの検査試薬を加えて観察する従来手法を踏襲しているため、試験に手間を要することや、同一細胞での経過観察が行えないことなどが課題となっており、それらを総合的に解決する実用的な検査装置が求められています。

 このような現状を受け当社は、検査試薬を使うことなく、3D細胞の増殖判定および経過観察、形態観察が可能な3D細胞スキャナー「Cell3iMager」を開発しました。この装置は、当社独自の画像処理技術を応用することにより、3D細胞培養プレートで培養されたがん細胞の増殖や形態の経時変化を、高速に計測・分析することを実現。また、試薬が不要なため、がん細胞を死滅させることなく、同一細胞を使って試験薬の効果を継続的に観察できます。このように「Cell3iMager」は、従来の検査装置では困難とされていた簡便で正確ながん細胞の観察を可能にし、3D細胞培養による創薬研究を強力に支援する装置となっています。

 当社は「Cell3iMager」の開発に当たって、がんの世界的研究機関である米国・テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター(以下、MDACC)で3D細胞培養によるがん創薬を研究するGeoffrey Bartholomeusz博士や、抗がん剤創薬を専門とする長浜バイオ大学の水上民夫教授の協力を得て、約2年間にわたり同装置の有用性を検証。このほど、MDACCの要求仕様を満たすことが確認されました。当社はこれを機に「Cell3iMager」を発売し、ライフサイエンス分野への参入を図っていきます。そして、今後も独自の画像処理技術を活用し、さらなる装置開発を通じて、同分野の発展に貢献していきます。

 

■テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター Geoffrey Bartholomeusz 博士のコメント
私の研究分野は、ハイスループットのRNA干渉や新薬開発につながるターゲットおよび潜在的化学療法剤の同定のための低分子化合物スクリーニングで使用される適切な3Dスフェロイド細胞培養モデルの開発です。これらの研究開発から得られた成果の一つは、スフェロイドの重要な変化(体積、面積、生存率)を見極めることです。過去2年にわたり、ベータサイトとして大日本スクリーンの「Cell3iMager」の開発を支援してきました。私は、この機器の完成度およびスフェロイドの重要な変化に関するデータ品質に大変満足し、研究に大きく役立つものと確信しています。

 

■テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター
テキサス州立大学のテキサス医療センター(米国・テキサス州ヒューストン)内に設置されている、世界を代表する大規模がんセンター。がん治療、研究、教育、予防を専門とする2万人の研究開発スタッフを擁する。1952年設立。

 

■水上 民夫 教授のコメント
このたび大日本スクリーンが発売した「Cell3iMager」により、3D培養されたがん細胞の増殖を検査薬フリーで簡便に計測できるようになりました。本装置の活用により、これまで2Dでメーンに行われてきた抗がん剤の効果判定試験が今後3Dでも広く実施され、抗がん剤の創薬現場に大きく貢献することを期待しています。

 

■長浜バイオ大学
2003年に滋賀県長浜市に設立された日本唯一のバイオの総合大学。医療・健康、食料とエネルギー、環境問題などのバイオの諸課題に取り組み、教育、研究、社会貢献で着実に実績を重ねつつある。

 

 

 

● 本件についてのお問い合わせ先

大日本スクリーン製造株式会社 広報・IR室 Tel: 075-414-7131 Fax: 075-431-6500 URL: www.screen.co.jp

 


 掲載されている情報は発表時のものです。最新情報と異なる場合がありますのでご了承ください。


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